私共が住んでいた住宅は、築70年を経過した、木造の日本家屋でした。
幼小からの思い出を培ってきた、土地と建物に愛着があり、3.11が起きるまでは、ずっとその家で人生を過ごす気持ちでおりました。
そして、3.11の大震災が起こり、それまで住んできた家は「大規模半壊」という判定を受けました。
土田先生と正式にお会いしたのは、その年の5月ごろだったと思います。
リフォームにしようか、どうするか…。
瓦屋根にブルーシートをかぶせた現地を見てもらいました。
実は、土田先生の妹さん(故宗方由喜子さん)とは子供のPTAの役員同士で、交流があり、水廻りのリフォーム工事を施工して頂いた経緯もありました。
正式にお会いした時の先生は、妹さんとよく雰囲気が似ていて無口で温厚な方という印象でしたね。
福島でも有名な設計事務所として知っていたので、「きっと素晴らしい家を設計してくれるだろう!」と迷いはありませんでした。
新築にあたっては、素人ですので細かいところまでは、分かりませんでしたが、信頼し、全てをお任せしましたが、安心していられました。
建築にあたり、敷地の一部が「みなし道路」に該当するために、道路として分割され細長い敷地となってしまいます。そのため更に細くなり、どれだけの建物が建つのだろうかと心配でした。
しかし、植え込みの庭園も造ってくれ、想像以上の家ができて大変満足しています。
家内も言っておりましたが、設計段階では、意見も十分に聞き入れてくれ、収納も十分にあります。トイレも老後への配慮からかスペースが広めにとってあり、私たちはもう慣れましたが、訪れた友人からは「落ち着かないわ」なんて感想もでるほどです。
そして、今回は、「パナソニック、リフォーム優秀賞」を頂きました。
また、旧家屋で使用していた、キッチン設備を新居にも利用した事も評価されましたが、水廻りは勿論の事、建物全体についても評価を受けたものと聞いております。
さらに、旧家屋の建具を壁に飾るオブジェにしていただきました。こうした配慮も嬉しいものです。
地域に土田事務所の建物が建つ事が幸せです。
その事が私の幸せであり、誇りに思います。