私の家は、平成16年12月に竣工いたしましたので、かれこれ8年位経ちました。
土田先生とのお付き合いは、9年ほど前遡ります。
共通の友人であり、私の会社の大先輩から、「家を建てるなら、土田先生に依頼しろ!実直な方だから。」と紹介を受けました。
初めてお会いした時の印象は、真面目で実直。ごまかしの無い方だという印象を受けました。
びっくりしたのは、図面が手描きであった事です。コンピュータの図面は合理的かもしれないけど、手描きの図面には、線一本、一本に想いが入っていて…。
そして、一番大切な事かも知れませんが、「家に対しての哲学」を持っていました。
かねてから私は、
家は、人が長く住まうもの。
100年体系で使い続け、3世代住まうこと。
そこには、祖父母・父母・子供と縦の繋がりができる。
その事が、本来の経済的で省エネの経済圏を造るものと考えているが…。
そして、昨今多い、コンクリートの冷たい箱に入って暮らすものなのか?
今は、手段が目的になってしまっていますよね!
家とは何か?目的を見直す生き方が大事です。
それらをうまく演出できるのがポイントではないか?と私自身思います。
私共が住んでいた住宅は、築70年を経過した、木造の日本家屋でした。
私の自宅では、先祖から伝わった木材を小屋材に使用しています。
玄関隣接の居間の天井材です。
先代の家が火事にあった時に、この木を担いで川を渡ってきました。
この事は、両親や巣立っていった私の兄弟には喜ばれています。
やはり、巣立っていった人間の想い出も大切にしたいですね。
工事中の想い出も沢山あります。
床下に炭素セラミックを敷きつめ、銅線を結線して電気を導電させ、アースをとりました。私はもともと電気の技術者なので、真夏に麦わら帽子に下着姿で作業を行いました。楽しい思い出ですよ。
炭素セラミックの効力なのか、
介護が必要な母がおりましたが、生活臭も殆ど気になりませんでした。
住宅で特に気に入っているところは、無垢材を使った床が大好きです。
やわらかくって、冬、暖かくて。
夏は、建物全体に、風が通り抜けるのでエアコンを使用した事はないです。
掃除は、私が毎朝、行っています。
かれこれ、8年を経過しますが、全く傷みませんね。
震災でも、大きな破損はありませんでした。
私は、103歳まで生きることを皆さんに断言しています。
80歳すぎたら、田畑を耕します。
敷地内に茶室を造り、私が造った作物で友人達をおもてなしをするのが夢です。
土田設計事務所の作品を街で見かけると、嬉しくなります。
やはり、自宅を設計してくれた事務所が発展するのは、とても嬉しいものです。
その事が私の幸せであり、誇りに思います。