東環グループでは、「クリーンな環境を創造し、地球と供に生きる。私達は21世紀を支えます。」をスローガンに掲げています。
水処理施設の設計・施工・販売を手掛ける「株式会社トーカン」、そして、県内屈指の最新環境検査機器と高精度な検査サービス体制を誇る「福島県環境検査センター株式会社」、さらに耕作放棄地・有休農地の再生による地域の活性化をめざす「株式会社桜ファーム」などを展開しています。
土田設計さんとは、私が浄化槽を販売している時からの付き合いで、土田社長の義弟と同級生でした。
なので、付き合いも長く、関係も深かったのですが、なかなか仕事の依頼ができず、心苦しく思っていました。
それがやっと福島県環境検査センター株式会社の本社の建築によって実現できました。
2005年に同敷地に本社を建設していましたが、わずか3年後(2008年)には手狭になり、増設拡張を視野に入れていました。
そして、8年後の今年(2013年)に増築を行うことができました。
この増築工事により、技術者のレベルアップはもちろん、最新の検査装置を新たに導入することでより高精度の検査が可能になりました。
土田社長は、建築を文化として捉えられており、それを大切にしているのが分かります。
それは、建築が我々の健康にとっても大切だと話してくれました。
そのために、土間とか土壁とか、伝統技術は、日本の風土に配慮したものだから必要だとも教えてくれました。
そして、それを建築に活かしている建築家はいないのではないかとも思います。
あぁ、こういう人が建築家であり、芸術家なんだと思いました。
それまでの建築関係の方は、商売の話(安くできる・機能がいい、便利、楽など)が多く、人間の生活や人の生き方について感じさせてくれる人は少なかったと思います。
そうした意味でも依頼して良かったと思っています。
実は、トーカンの本社は、土田社長の仕事ではないのですが、パイプボックス(シャフト)が無かったりしています。よって、躯体のコンクリートは50年もっても、設備は15年しかもたないので、そこを配慮してもらわないといけないし、メンテナンスのことを考えていない気がします。
だから100年後、200年後も考えながら進んでくれる、そんなパートナーであってもらえると嬉しいですね。
そして、これまでに培われた五感を、今後はチーム制で仕事を行う際に、どう引き継いでいかれるのか、また、どのように弟子を育てて行かれるのかが課題のように思います。