渡辺栄一先生は、この整形外科一筋で数十年とやられてきた先生です。
この道のプロであるだけに、この整形外科というものの難しさもよくご存知の先生です。
先生の話によると、整形外科のリハビリというものは、もともとできていた行動、あった機能が損なわれているような状態からお付き合いが始まることが多く、いらっしゃる方の大半が落ち込んでいることが多いそうです。
そんな患者様を多く見てきた先生は、治療の仕方ひとつひとつというソフト面はもちろんのこと、患者様の気持ちをサポートすることができるのは、施設自体というハード面も大きく影響していると考えられていました。
そのような発想から、まるで整形外科らしからぬ、まるで現代的な博物館であるような建物を設計させていただきました。
これは後から聞いた話ですが、実際に通っている患者様が当院に通っている間は、お医者さんに通っているような気がせず、前向きな気持ちで治療に取り組めたとおっしゃっていただいたそうです。
この建物ができたことで、先生もソフト面の治療に専念でき、良い相乗効果が生まれているよ
うです。