県内初の公営住宅でZEH-Mを取得

古殿町の町営住宅 前木団地(A棟・B棟・C棟) において、A棟・C棟は3戸2棟、B棟は4戸1棟計10戸を計画しました。

寒さの厳しい古殿町において、高い外皮性能を確保するため、開口部を最小限に抑えたファサードデザインとし、南面には**三層複層Low-Eガラス(日射取得型)を採用。さらに、屋根断熱にはフェノールフォーム断熱材(t=110)**を使用し、UA値0.57 [W/m²K] を達成しました。

また、全居室に温度交換効率68%の全熱交換形換気扇を設置し、給湯にはエネルギー消費効率92.5%のガス潜熱回収型給湯機を採用。さらに、高断熱浴槽や節湯・節水型水栓を取り入れることで省エネルギー化を図り、BEI値はA棟・B棟・C棟ともに0.78 を達成しました。その結果、全棟でZEH-M Oriented を実現しました。

本計画は長期優良住宅として、快適な居住環境と環境負荷の低減を両立した住まいを提供するものです。今後も、持続可能なまちづくりに貢献する建築を創り続けてまいります。